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論文

Magnetic study of the mixed orthotitanate La$$_{1-x}$$Sm$$_{x}$$TiO$$_{3}$$(0≦x≦1)

吉井 賢資; 中村 彰夫; 阿部 英樹*

Journal of Alloys and Compounds, 290(1-2), p.236 - 243, 1999/00

 被引用回数:11 パーセンタイル:61.68(Chemistry, Physical)

ペロブスカイトチタン混晶La$$_{1-x}$$Sm$$_{x}$$TiO$$_{3}$$を作製したところ、以下のような現象が見いだされた。(1)0≦x≦1では、LaTiO$$_{3}$$ともSmTiO$$_{3}$$とも異なり、帯磁率-温度曲線に帯磁率ピークが表れる。(2)ピーク温度付近では磁化にヒステリシスが表れるが、それ以下の温度ではほとんど消失する。(3)ピーク温度近傍では電気抵抗の異常はない。(4)4.5Kにおける磁化は時間の対数に比例する。スピングラスに見られるような冷却から磁場印加までの待ち時間で磁化-時間曲線に屈曲が表れる。いわゆるエージング現象はない。(5)AC帯磁率はピーク温度直上及び直下で正に発散する。これらから、本系では、スピンクラスターがランダム配向したクラスターガラス状態が発生しているとした。

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